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レポート

2025.05.06

インナーブランディングがチームビルディングの土台になる理由

企業が継続的に成果を出すためには、優れたチームの存在が欠かせません。しかし、チームビルディングという言葉は使われても、実際にチームが機能していない現場も少なくありません。

その背景には「価値観の共有不足」が潜んでいます。インナーブランディングは、単なる“理念浸透”ではなく、チームの価値観と行動を一致させるプロセスです。

本記事では、インナーブランディングがなぜチームビルディングにとって重要なのかを解説します。

チームビルディングとインナーブランディングの関係性については、過去にも解説しています。

本内容は、過去の内容をより深堀しています。

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チームビルディングとインナーブランディングの関係

チームビルディングとインナーブランディングの関係性を理解することは、組織の結束力や成果を高めるために重要です。

以下では、チームづくりにおいてなぜインナーブランディングが不可欠なのかを掘り下げていきます。

目標達成に不可欠な結束力をどう育てるか

チームビルディングの目的は、目標達成に向かってメンバーの力を統合し、成果を生み出すことです。

そのためには、単にスキルを組み合わせるだけではなく、メンバー同士の関係性や信頼も重視されなければなりません。

特に現代の組織は変化のスピードが速く、共通の価値観がなければ意思決定や行動にズレが生じやすくなります。

インナーブランディングが価値観を揃える

重要になるのが、インナーブランディングです。組織が大切にしている理念やビジョンを言語化し、それをメンバー全体で共有していくことで、方向性が一致します。

これは単なる情報の共有ではなく、一人ひとりが「なぜこの会社にいるのか」「何を大切にして働くのか」を内面化するプロセスです。

方向性が揃えば、判断や行動のズレが減り、チームとしての機動力が高まります。

コアバリューの共有が行動を変える

コアバリュー

組織としてのコアバリューを全員で共有することは、日々の行動の方向性をそろえることに直結します。

以下では、その効果と実践方法について見ていきましょう。

価値観の一致がチームを動かす

コアバリューとは、組織が活動の根底に置く価値観のことです。これを明文化し、インナーブランディングで浸透させることで、チーム全体の行動に一貫性が生まれます。

社員は単に業務をこなすのではなく、価値観に基づいた行動を意識するようになります。それは、チームのパフォーマンスを底上げする大きな要因になります。

信頼と一体感をつくる文化的基盤

共有された価値観は、社員間の信頼を築く基盤にもなります。価値観が一致していると「この人とは考え方が近い」と感じ、心理的な距離が縮まります。それが積み重なることで、一体感のあるチーム文化が育まれていきます。

この文化があるからこそ、困難な状況でも互いを支え合い、粘り強く目標に取り組めるのです。

オープンな対話が組織を強くする

信頼関係を築くには、オープンな対話の文化が欠かせません。ここでは、情報の透明性とコミュニケーションを促進する工夫について解説していきます。

透明性が信頼を育てる

強いチームには、率直な意見交換ができる文化があります。その前提となるのが、経営層を含めた全レベルでの情報の透明性です。

インナーブランディングでは、単に理念を伝えるだけでなく、日常の会話の中でも価値観を軸に対話できる環境づくりが求められます。こうした対話の積み重ねが、信頼を育てる重要な要素となるのです。

組織横断的なコミュニケーションの工夫

部署を越えたつながりを生み出すには、仕組みの設計も必要です。たとえば、定期的な全社ミーティングや、部門横断のプロジェクトなどが挙げられます。加えて、社内SNSや意見ボックスのようなカジュアルな場を設けることも有効です。

形式にとらわれない自由な発信が促されれば、自然とコミュニケーションも活性化していきます。

共通の価値観がチームを強くする

チームビルディングとインナーブランディングの関係について解説してきました。チームの力を高めるためには、個々のスキルだけでなく、価値観の一致が不可欠です。理念を共通言語とし、社員がその意味を理解し行動に移せる状態を目指すことが、強い組織への第一歩です。

私たちむすびでは、単なる理念の掲示ではなく、それを「行動につなげる仕組みづくり」までを伴走型で支援しています。現場の温度感に合わせたコミュニケーション設計や、チーム単位での浸透サポートなど、組織のリアルに寄り添ったご提案が可能です。

弊社のインナーブランディング事例はこちらをご確認ください。】

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深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても“光る人材“が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナーブランディング」(セルバ出版)。「人が集まる中小企業の経営者が実践しているすごい戦略 採用ブランディング」(WAVE出版)

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