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レポート

2023.11.29

インナーブランディングの取り組み事例・成功事例

インナー・ブランディングの取り組み事例・成功事例

弊社MUSUBI株式会社では、これまで数多くのインナーブランディングを手掛けてきました。今回は、そのなかからとくに成功した事例をいくつか紹介します。

インナーブランディングでどれだけの効果があるのか、事例を参考にしてください。

株式会社ギフトのインナーブランディング取り組み事例

ギフト

株式会社ギフトホールディングスは、家系ラーメンの「町田商店」を中心に展開しており、直営で100店舗以上を有し、9つのブランドを運営しています。

ニューヨークやロサンゼルスでも展開し、世界展開を加速させ、従業員数はアルバイト・パートを含め3000人以上。現在は約200億円の売上となり、東証プライム上場企業です。

ブランディングを始めたのは、2013年。売上こそ順調ではあったものの、採用がうまくいかず、すぐに辞めてしまったり現場まで理念や想いが浸透しておらず、人材育成に悩まれていたことがきっかけです。

具体的な取り組み

株式会社ギフトのブランディングでは、理念を言語化し、ビジョン、ミッション、バリュー、クレドまで整備しました。

社名も株式会社町田商店から、ギフトへ変更。ビジョン「シアワセを自分から」になぞらえています。企業スローガン「家系を、世界への贈り物に」などに基づいて、採用戦略も組み立てていきました。

理念、社名、スローガンまで整合性をとり、ロゴから社名まで世界展開を見据えたブランディングとなりました。

取り組みの結果:売上は理念が決まる前の17倍

株式会社のインナー・ブランディングによって、売上は飛躍的に上がりました。理念を作る前と後で比べると、その差は約17倍。営業利益率も14.4%の高収益となりました。

採用においては、インナー・ブランディングを行った翌年から一気に採用できるようになり、有名企業を辞退してギフトに入社する学生が出るほどとなりました。

今では大卒で30名以上を常時採用できるほどになっています。

株式会社大庄「庄や」のインナーブランディング事例

「庄や」は、株式会社大庄の展開する30を超えるブランドの中でも一番の店舗数を誇るブランドです。

「庄や」のリブランディング・プロジェクトが始まったには2018年。きっかけは、数多くある居酒屋チェーンとの競争で「誰に何を売るべきなのか」を見失いかけている状態であったことでした。

具体的な取り組み

「庄や」のリブランディング・プロジェクトでは、原点を取り戻すべく社長自身が陣頭指揮を取り、20名を超えるリブランディング・プロジェクトメンバーが結集されました。

「誰に何を売るべきなのか」
「あるべき店舗の雰囲気は?」
「力を入れるべきメニューは?」
「メニュー表はどうあるべきなのか?」

など1年近くを費やして議論し、会社としての理念を土台に、庄やブランドに関わる人たちが実行すべき「ビジョン、ミッション、バリュー」を言語化。

「板前がいる町の酒場」をブランド・スローガンとして訴求していくことを決めました。

組みの結果:庄やブランドの浸透

取り組みはの結果、SNSで「さすが板前がいる街の酒場」という書き込みにも見られるようになりました。

内装からメニューまでも「庄や」らしさに徹底的にこだわり、リピート客も増加。社内への理念も浸透し、店舗それぞれが「庄や」のあるべき姿を理解して行動に落とし込むようになりました。

株式会社ユーニック・株式会社トーセンのインナー・ブランディング取り組み事例

株式会社ユーニックは、大阪が本社の会社です。

引越しに伴うピアノなどのクレーン吊り上げ作業等を主に行うのが「株式会社ユーニック」。エアコン設置や引っ越し作業を主に行うのが「株式会社トーセン」です。

2社とも同じ経営陣が運営しており、関西がユーニック、関東がトーセンと棲み分けて事業を行っています。

ブランディングを始めたのは、2022年3月。10名のプロジェクトメンバーを選出し、改めて理念(ビジョン、ミッション、バリュー)を言語化するところからスタート。その後、ユーニック&トーセンとしての戦略と、社内外に広げていくための戦術(計画)をメンバーを中心に議論し、完成させていきました。

取り組みの結果:売上10%アップ、中途採用100名問い合わせ、10名以上採用

ユーニック&トーセンのブランディングでは、理念浸透のために「マニュアルの改定、日報の改定、朝礼の見直し」など、細かい点を見直していきました。

そのほか、理念浸透調査や座談会を行っています。

その結果、売上は早くも10%以上上がり、プロジェクト・メンバーにおいては自信を持って自社について話せるようになったことで、追加提案での受注が増えました。

さらに中途採用では、問い合わせが100名以上で、10名以上を採用できるようなりました。

インナーブランディングは必ず効果が表れる

インナー・ブランディングは必ず効果が表れる

インナーブランディングは、愚直に取り組めば必ず成果が表れるものです。実際に、今回の紹介した事例以外にも、多くの企業の売り上げ・採用の面で成功に導いています。

なかには「何から始めて良いかわからない」という企業もあるかもしれませんが、その点は私たちがサポートして進めていきますので、ご安心ください。

今回紹介した以外の事例は、以下から確認できますので、ぜひそちらも合わせてインナーブランディングをご検討ください。

https://www.musubi-inc.co.jp/works/

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナー・ブランディング まず教育、そして採用、業績アップ。鉄板の好循環をつくる」(セルバ出版)。

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