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レポート

2025.12.29

採用力は「共鳴力」。一貫性と強みで“選ばれる会社”になるための採用ブランディング

近年、企業の採用活動は「とりあえず数を集める」母集団主義から大きな転換点を迎えています。いくら応募者を集めても辞退が多く、「結局、理想の人材に出会えない」「定着しない」という悩みが増えました。

その一方で、惚れ込んだ人材が入社し活躍する会社には、明確な違いがあります。今こそ“採用力”の意味を見直し、「共鳴」を軸としたブランディングの重要性を考える時代です。

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採用力の本質は「口説く力」=共鳴力

従来、多くの企業は「母集団さえ大きければ優秀な人が採れる」と信じてきました。しかし実際には、集めた応募者の中から「自社に本気で共鳴する人材」を見つけ、心から「働きたい」と思わせる“口説く力”こそが、これからの採用力の本質です。

採用ブランディングは、単なる情報発信や知名度アップではありません。会社の理念や価値観をしっかり伝え、「ここで働きたい」と思わせる強さ、好ましさ、独自性を磨き、惚れた人材が活躍できる環境をつくることがゴールです。

マーケティングと採用の違い。“バズ”の危うさ

マーケティングは知名度を上げることに重きを置き、一時的な話題性(バズ)も有効ですが、採用においてはバズはギャンブルに近い側面も。

SNSを活用するのは良い土台ですが、闇雲に話題を狙っても、会社に本当に合う人材は集まりません。「知名度」よりも「共鳴度」が求められるのが、採用の本質です。

採用広報で一番大切なのは“一貫性”

採用ブランディングにおいて最も重要なのは、「発信するメッセージが一貫しているかどうか」です。どの媒体やチャネルでも「強く・好ましく・ユニーク」な軸がぶれずに伝わっていることが不可欠です。
なぜなら、バラバラな訴求や都度異なる強みを発信してしまうと、求職者には印象が残らず、最終的には知名度の高い大手に負けてしまいます。

どれだけ独自性や熱量があっても、発信に一貫性がなければ“選ばれる会社”にはなりません。

ブランド論の基本と“強み”の再定義

ブランド論の基本は「自信を持てる強み」が軸です。会社の価値観や理念、文化として“負けない自信”を持てるものを明確にしましょう。

たとえば「チームワーク」や「誠実さ」「顧客への本気度」など、給与や待遇のようなスペック面ではなく、他社にはない自分たちならではの誇りを磨き上げることが大切です。

数字や報酬で競っても、上には上がいます。世界的な投資銀行や外資系企業のように、金銭面ですべて勝てる会社はほとんどありません。

本当の意味で“選ばれる会社”になるには、「自分たちが自信を持てる強み」「共感される価値観」を軸にしたブランディングが不可欠です。

一貫したブランディングがつくる良い連鎖

採用広報の一貫性が保たれていると、会社の考えや温度が求職者にもまっすぐ伝わります。その結果、「思うような人に出会う→価値観や考え方で口説く→惚れて入社し活躍する」という良い連鎖が生まれやすくなります。

逆に、一貫性のない発信や曖昧なブランディングだと、「集まらない→選べない→辞退が多い」という負の連鎖に陥りがちです。

採用ブランディングで問われるリーダーの姿勢

発信する内容はもちろんですが、現場のリーダーや経営者自身が「自分たちの強みや理念」を本気で信じ、語れるかどうかもポイントです。「何を言っているか」だけでなく「誰が言っているか」「どう語っているか」が共鳴度を左右します。

全員が同じメッセージを持ち、社内外で一貫した語りを続けることで、採用現場でも入社後でも“推される会社”へと進化していきます。

採用活動は「数集め」から「共鳴設計」へ

SNSや広報も一貫した発信と、本気の強み・価値観があってこそ力を発揮します。自社らしさに自信を持ち、惚れた人材を口説き抜く。これが、いま本当に“選ばれる会社”をつくる採用ブランディングの本質です。

弊社のインナーブランディング事例はこちらをご確認ください。】

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深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても“光る人材“が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナーブランディング」(セルバ出版)。「人が集まる中小企業の経営者が実践しているすごい戦略 採用ブランディング」(WAVE出版)

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