
求人を出せば応募が集まり、面接をすれば内定が喜ばれる時代は過去のものです。今の採用には、「共感・意味・文化」を伝える力が求められています。多くの中小企業やスタートアップでは、人事担当者が自らこの力を身につけ、採用の戦略設計を自走できることが課題です。
そこでMUSUBIでは、採用ブランディングを構造的に学ぶ8日間集中スクールの構想を進めています。理論と演習、合間の対話や懇親を通じて、「自社の価値を言葉にして伝える」力を育む場を設計しました。
1日目 │ 採用ブランディングの理論と事例を学ぶ
採用ブランディングの基礎を理解する初日。ここで「なぜ今採用ブランドが必要なのか」を理論と実例から腑に落とし、学びをスタートさせます。
講座内容
- 採用がうまくいかない構造的課題
- ブランド論の基礎
- 採用ブランディングの理論
- 小規模企業こそ活かせる「勝てる領域(ビクトリーゾーン)」
- 理念こそ最大の差別化要因
- 一気に課題が解決する採用のポイント
- 実際に成果を上げた事例を解説
- 採用ブランディングが売上に繋がる構造
2日目 │ 応募者に共感を生む採用とは
単に人を集めるのではなく、共感を起こす採用への意識変革を。質の高い母集団構築の考え方を学びます。
講座内容
- 母集団形成自体が不要になる考え方
- 何故「とにかく応募を集める」スタイルが変わらないのか?
- 母集団至上主義が招くミスマッチ
- 採用は定着がゴール、採用時点で始まっている
- 質ある母集団の源泉は理念
- 顧客「採用市場」から選ばれる企業になるには?
3〜4日目 │ 採用ブランディング21の法則で型を持つ
採用実践で迷わないためには、普遍的な設計ルール(型)があると成果が再現性高くなります。3〜4日目では、21の具体ルールを学び、実践への布石を打ちます。
3日目(ルール1〜10)
① チームを横断的に構成する
② 自社の強みを信じ抜く
③ 弱みも正直に、伝え方で工夫する
④ 採用基準を具体化する
⑤ ペルソナに登場する感情構造
⑥ ペルソナを言葉で豊かに描写
⑦ インサイトを深掘り
⑧ 強みは3点に絞る
⑨ コンセプトを採用の命として扱う
⑩ 採用スローガンはプロ品質で
4日目(ルール11〜21)
⑪ 採用フローはコンセプトと整合性を持たせる
⑫ 企業を人物化する表現
⑬ 採用施策を連携させる設計
⑭ 教育・浸透まで考えた一貫軸
⑮ ペルソナのいる場を狙った発信地選び
⑯ コンセプトに基づいた発信を徹底
⑰ 理念共感を、活躍人材の育成につなげる
⑱ 内定通知は最後の差別化ポイント
⑲ 報酬以上に理解深まるフォロー設計
⑳ 従業員の定着=次世代採用の準備
h2:5日目 │ NG事例から学ぶ採用制作物の考え方
制作物は見た目重視で終わらせてはいけません。5日目は「やってはいけないこと」にフォーカスし、本質的な意味と発注観を学びます。
ワーク&検証
- 制作依頼がズレた4つのケーススタディ
- なぜ“ダメ”なのか、明解な理由を議論
- 発注に必要な意図や価値設計の見極め方を共有
6日目 │ ブランディング効果のメカニズム
単発の施策では効果は薄いもの。6日目は、採用ブランディングが組織内に一貫性を生む仕組みを理論と実践で学びます。
講座内容
- 一貫性を生むための縦横の仕組み構築
- 採用ブランディングがもたらす4つの効果
- ブランディングの公式(理論モデル)
- 注意すべき一般論とのギャップ
7日目 │ 採用ブランディングで企業ブランドを育てる
採用は人を得るだけでは終わりません。そこから企業ブランドが深く育っていくプロセスも本講座の狙いです。
8日目 │ 最終発表&懇親会
7日間の学びを振り返り、実務に落とし込む公開発表の場です。学びを自分の言葉にできるかが成果の分かれ道です。
当日のプログラム
- 修了証授与
- 最優秀賞MVPの表彰
- スタッフとの懇親会(対面)
「自走できる組織の力」に変える
8日間スクール構想は、単なる講義ではなく、「自分たちで採用の文化を創れる人を育てる」反復学習の場です。座学と実践、対話と振り返りを通じて、「採用=企業文化を体現するプロトタイプづくり」のマインドが根づきます。
人事担当者自らが、経営者や現場と対話し、自社の価値を紡ぎ、採用につなげられるチームを育てる。そんな未来に向けた第一歩として、このスクール構想をご活用いただければ幸いです。
【弊社のインナーブランディング事例はこちらをご確認ください。】

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター
2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても“光る人材“が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナーブランディング」(セルバ出版)。「人が集まる中小企業の経営者が実践しているすごい戦略 採用ブランディング」(WAVE出版)