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事例紹介

お魚総本家(株式会社大庄)ブランディング+ネーミング+理念浸透(2020)【リブランディングご報告②】

「日本海庄や」から「お魚総本家」へのリブランディングのプロジェクトを
ご支援させていただいた大庄さま。
ビジョン、ミッション、バリューの再構築の議論に始まり、
ターゲティングからベンチマークまで
プロジェクトメンバーのみなさんと月1の会議を重ねてきました。
お魚総本家のオープンが昨年の12月27日。
今月、ようやく2か月が経ちました。

ここでのわたしたちの仕事は
ブランディングの専門家として議論に加わり、
ビジョン・ミッション・バリューの言語化から、
議論で決定したそれらを
「プロジェクトメンバーで決めたブランディングの戦略をブレないように一貫性を保つ」
こと。
リブランディング会議によってメンバー全員で一つずつ丁寧に決定したことを
反映させた第1号店がオープンした後も、
わたしたちの仕事は続きます。

お店を入ると目に飛び込んでくるのは、朝仕入れたばかりの瑞々しい鮮魚。
お魚総本家池袋西口店の沖田店長とともにお客様をお迎えします。

その仕事の一つが
沖田店長をはじめ、土屋調理長、山口営業統括リーダーへのインタビュー。
道路に向かって開いた大きな扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのは
氷で冷やされた鮮魚。
家庭では食べられないような珍しい魚や高級魚などが所狭しと並んでいます。
その鮮魚の奥には、これらの魚を焼く焼き場。
おススメは藁焼きの鰹に鮪、鮮魚のお刺身。
時間になると沖田店長が笊に盛った鮮魚を持って客席を売って回ります。
人気の一本魚は、半身を煮魚、4分の1を天ぷら、4分の1をにぎりに、
などその魚に合った調理法を店長がお勧めしてくれます。
鮮魚をいろんな味(調理法)でいただけるということで
お客様がとても喜んでくださるそう。

この「その魚に合った調理法をお勧め」というのは、
山口営業統括リーダーと土屋調理長と沖田店長の細やかなコミュニケーションによって成り立っているとか。
これは、美味しい料理だけでなく、
威勢のいい掛け声、魚に合う日本酒のお勧め、細やかな気遣いがきいた接客まで
おもてなしにもこだわりを持って従業員全員で考えているといいます。

これらのコミュニケーションは、店長、調理長、営業統括リーダーだけでなく、
パート、アルバイト含めすべての従業員で行っています。
この際従業員同士のコミュニケーションや
自分たちが提供するものの拠りどころとなるのが、
リブランディングプロジェクトで決定したビジョン・ミッション・バリュー。

ビジョンは
「腕に、魚にこだわり抜く」。

ミッションは
「味とおもてなしで一流を」。

バリューはたくさんあるのでここでの紹介は控えますが、
これらの言葉を基に、自分たちの行動、提供する料理や飲み物について
さまざまなアイデアを出し合い「お魚総本家らしい」と思うものを実行しています。

今回のインタビューでは、店長、調理長、営業統括リーダーに
オープンから2か月経った現在の所感に合わせ、
これらのコミュニケーションの裏側をたくさん伺いました。
この裏側にある営みが、「お魚総本家」をつくっています。
営みの中にある「お魚総本家らしさ」を抽出し、
2号店以降がオープンした際に備えるのもわたしたちの仕事。
アウターだけでなく、インナーブランディングにも大きくかかわります。

プロジェクトメンバー全員が決めたビジョン・ミッション・バリューが
一貫性を持って体現できるようお手伝いをするのは、
ブランディングを生業にするわたしたちにとって、喜びそのものです。

(嶋尾)

ブランディング監修:むすび CD+C+ブランディング・ディレクター:深澤 了 ブランディング・ディレクター:嶋尾かの子


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