REPORTS

レポート

2026.02.25

第三回【共鳴経済×採用ブランディング~強みの見つけ方~】セミナーレポート

第三回【共鳴経済×採用ブランディング~強みの見つけ方~】セミナーレポート

2月18日に「第三回 共鳴経済×採用ブランディング~強みの見つけ方~」というテーマでセミナーを開催しました。

本記事では、当日どのような内容をお話ししたのかをお伝えします。

採用ブランディングについて相談したい方はこちらから

全体の流れ

セミナーの前半では、以下についてお伝えしました。

  1. 自己紹介
  2. ブランディングとは何か?
  3. むすび株式会社とは?
  4. 採用ブランディングとは何か?
  5. 共鳴経済について
  6. 共鳴経済圏の名前の由来
  7. 共鳴することの重要性
  8. 採用は経営の入り口である
  9. 企業は理念のもとに集まるコミュニティになる

これらは、過去のセミナーでもお伝えしている内容ですので、本記事では割愛させていただきます。

セミナーテーマ「強みの見つけ方」について

採用ブランディングにおいて重要なのは、「自社の強みをどうつくるか」ではなく、「すでにある強みをどう発見するか」です。強みは会議室で考えて生まれるものではなく、現場や日常の中にすでに存在しています。

問題は、それに気づけていないことです。今回紹介するのは、むすびが実際に行っている「強みを発見するための考え方と進め方」です。

顕在と潜在、両方から問いを立てる

まず行うのは、問いの設計です。強みを言語化しようとすると、多くの企業が「それっぽい答え」を探し始めてしまいます。そこで有効なのが、顕在的な問いと潜在的な問いを分けて考えること。

顕在的な問いとしては

  • なぜこの会社に入ったのか
  • この会社の事業の価値は何か

一方、潜在的な問いとしては

  • この会社に入って何が良かったのか
  • この会社の歴史や文化、価値観を表すエピソードは何か

顕在的な問いは、すでに言葉になっている理由や価値を引き出します。潜在的な問いは、言語化されていない体験や感情、判断基準を浮かび上がらせます。強みは、この両方が重なるところに現れます。

現場に落ちているエピソードをとにかく集める

次に行うのは、評価や判断を入れずにエピソードを集めることです。ここで多くの企業がつまずくのが、「これって強みと言っていいのか分からない」というバイアスです。

しかし、自分たちにとって当たり前のことほど、外から見ると価値に見えるケースは少なくありません。だからこそ、強みかどうかを判断する前に、とにかくエピソードを挙げることが重要です。

むすびでは、現場で実際に起きた出来事、判断の背景、何気ないやり取りなど、具体的なエピソードを中心に集めていきます。抽象的な言葉よりも、事実ベースの話を重視します。

共通点を見つけ、三つに絞る

エピソードを出していくと、数はすぐに何十個にもなります。

次に行うのは、それらをグルーピングし、共通点を見つける作業です。この段階で初めて、「これは何を表しているのか」「どんな価値観につながっているのか」を整理します。そして最後に、自分たちにとって特に大事だと思える点を三つに絞ります。

見つけた強みは使い倒す

三つに絞った強みは、採用で訴求すべき中核になります。一方で、絞る過程で出てきた他のエピソードが無駄になるわけではありません。それらは

  • ホームページのコンテンツ
  • 求職者と話す際の具体例
  • 記事やストーリーとしての発信

など、使い道はいくらでもあります。

強み発見とは、キャッチコピーをつくることではなく、自社の中にある語れる材料を掘り起こすことです。

強みの発見は採用担当者だけでやってはいけない

強み発見のプロセスで、むすびが必ず徹底しているのが「採用担当者だけで進めない」ことです。必ず現場の人を含め、5人以上のチームをつくります。

採用担当者が一人で進めると、どうしても視点が偏ります。また、「巻き込むのが大変だから自分だけでやろう」という判断は、結果として間違いやすくなります。

複数人でエピソードを出すと、立場や経験の違いから、同じ会社でも全く異なる視点が集まります。その中にこそ、自社らしさのヒントがあります。

内側にある強みを外に出す

採用ブランディングにおいての「強み」とは、今、企業の内側にあるものです。それこそが強みとなり、選ばれている理由であり、ブランディングになります。

しかし、多くのケースで強みを明確化できていません。強みが明確になっていない中で採用ブランディングをおこなおうとしても、それは見せ方だけを工夫しているに過ぎません。

ぜひ本セミナーの内容も参考にして、自社の強みを明らかにしてみてください。

sai2

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。学術論文7編(査読付き)。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても“光る人材“が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナーブランディング」(セルバ出版)。「人が集まる中小企業の経営者が実践しているすごい戦略 採用ブランディング」(WAVE出版)。国立大学法人富山大学とウェルビーイングに関する共同研究「幸福を超える共鳴」。2025年、新理論「共鳴経済」を日本マーケティング学会にて発表。

  • PAGE-TOP