【実体験レポート】CursorでPDF自動画像変換ツールを作ってみた話〜中小企業の業務効率化が90%改善した驚きの結果〜
「100ページのPDFを1枚ずつスクショ?」そんな非効率から解放された話
AIを使い始めていくと割と初期の段階でつまづくケースで多いのが、資料のテキストデータ化です。社内資料や参考文献をRAG機能のためにテキストデータ化したいと思っていた時に、PDFファイルからそのままテキスト抽出できないケースが多くて困っていました。
最初は愚直にスクリーンショットを1枚1枚撮って文字起こしをしていたんですが、100ページもあるような資料だと「これ、すごく非効率だな...」と憂鬱になる毎日。
そんな時、ObsidianとCursorを組み合わせた知識データベース構築に興味を持ったのがきっかけで、「じゃあついでに、PDF自動画像変換ツールもCursorで作ってみよう」と思い立ちました。プログラミング初心者の私が、AIコーディングアシスタントのCursorと一緒に挑戦した実体験をお話しします。
※文字起こしについてはセキュリティ観点もあり、exa-baseのGemini2.5 Flash Economyを使用しています。Economyは料金かからないのと性能的にも十分です。
1. どんなツールを作ったのか
基本機能:シンプルで実用的
作成したのは、PDFファイルをページごとに画像化し、ZIPファイルで一括ダウンロードできるWebアプリケーションです。
主な機能:
- PDFファイルのアップロード(ドラッグ&ドロップ対応)
- 各ページを高品質PNG画像に自動変換
- ZIPファイルで一括ダウンロード
- 自動ファイルクリーンアップ
技術的には、PythonのFlaskフレームワークを使用し、pdf2imageライブラリでPDF処理を行っています。ブラウザでhttp://localhost〜にアクセスするだけで使える、シンプルな構成です。
2. Cursorと一緒に開発してみた感想
思っていたより全然簡単だった
正直、プログラミング経験がほとんどない私には「Webアプリなんて作れるの?」という不安がありました。でも、Cursorの細かいサポートのおかげで、想像以上に簡単に進められました。
Cursorの優れている点:
- 安心感のある対話:エラーが出ても「おそらくこうですよね」と的確な解決策を提案
- コード生成の精度:必要な機能を説明するだけで、動作するコードを生成
- デバッグサポート:エラーの原因と対処法を分かりやすく説明
苦労した点もあった
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
つまずいたポイント:
- 生成されたコードがすぐには動かないことが多い
- macOSのターミナル操作に慣れていない
- 何度もエラーが発生して「何が原因?」状態
でも、これらの問題もCursorに「どうしてうまくいかないのか」と相談すれば、「こういうコマンドを打ちましょう」「このように修正しましょう」と頼もしい回答をくれました。
開発の時のことをCorsorくんに語ってもらった記事がこちらです。よろしければどうぞ。
/brand-engineering/blogs
ObsidianとCursorの組み合わせが最高だった
今回の開発で特に良かったのは、ObsidianとCursorを掛け合わせて使うことでした。流行っているだけあって、本当に使いやすい組み合わせです。
開発中のメモやトラブルシューティングをObsidianで管理し、実際のコーディングはCursorで行う。この記事もCursorで書いているので、一貫した環境で作業できるのが素晴らしいですね。
3. 驚きの業務効率化効果
90%以上の時間短縮を実現
実際に50ページ分のPDFで試してみたところ、効果は歴然でした。
Before(手動スクリーンショット):
- 1ページあたり約6-12秒(地味に範囲間違いなども)
- 50ページで5-10分程度
- 集中力も必要で疲れる
After(自動変換ツール):
- ファイルをアップロードするだけ
- 処理時間は数秒
- 他の作業をしながら待てる
結果:90%以上の時間短縮を実現しました。これまでスクリーンショット作業に費やしていた時間を、より重要な分析や考察に使えるようになったのが最大の収穫です。いくつもの資料をデータ化することを考えると、数分の短縮がすごく大きな効率化につながります。
4. 中小企業の自動化への第一歩
「AIツールは難しい」という先入観を破る
今回の体験で強く感じたのは、AIを活用した業務自動化は思っているより簡単だということです。
中小企業では「プログラミングなんて無理」「AIツールは大企業のもの」と考えがちですが、Cursorのようなツールがあれば、専門知識がなくても実用的なツールを作ることができます。
他の業務にも応用可能
PDF変換以外にも、様々な業務で応用できそうです:
- データ処理の自動化:Excel作業の効率化
- レポート生成:定型業務の自動化
- 顧客対応:FAQの自動生成
5. 「試してみたい」と思ったあなたへ
まずは小さく始めよう
いきなり複雑なシステムを作る必要はありません。今回の私のように、「毎日の小さな困りごと」から始めてみてください。
おすすめの始め方:
- 身近な業務の中で「面倒だな」と思うことを洗い出す
- Cursorをインストールして簡単な質問から始める
- ObsidianでメモやTodoを管理しながら進める
- 完璧を求めず、70点でも動くものを作る
セキュリティも考慮して
今回作ったツールはローカル環境で動作するため、機密情報も安心して処理できます。ただし、外部アクセスの制限やファイル管理など、基本的なセキュリティ対策は必要です。
AIと一緒に働く時代の始まり
半年前の私は「プログラミングなんて絶対無理」と思っていました。でもCursorと出会って、AIと一緒に働くことの可能性を実感しています。
重要なのは、AIに全てを任せるのではなく、人間とAIが協力して価値を生み出すこと。私が業務の課題を整理し、Cursorが技術的な実装をサポートする。この役割分担がうまく機能したからこそ、短期間で実用的なツールを作ることができました。
もしあなたも「業務を効率化したいけど、技術的な知識がない」と悩んでいるなら、ぜひCursorを試してみてください。きっと「こんなことができるの?」という驚きと、「自分でも作れた!」という達成感を味わえるはずです。
明日からの業務が、もっと効率的で楽しいものになりますよ!
今回使用したツール
- Cursor:AIコーディングアシスタント。プログラミング初心者でも安心
- Obsidian:知識管理ツール。開発メモやドキュメント管理に最適
- Flask:Pythonの軽量Webフレームワーク
開発のポイント
- 完璧を求めず、まずは動くものを作る
- エラーを恐れず、Cursorに相談しながら進める
- 小さな業務改善から始めて、徐々に拡張していく
- セキュリティを考慮したローカル環境での運用