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2023.08.24

採用にも効く!インナーブランディングに必要な理念の考え方・作り方

インナーブランディングにおいても採用においても「理念」を定めておくことが最も重要です。理念があるから共感が生まれ、その共感が、採用を強化したり従業員エンゲージメント向上に役立ったりします。

しかし「どのような理念を掲げれば良いのかわからない」「現在の理念が社員に届かない」と悩む企業も多いのではないでしょうか。そこで今回は、理念の「考え方」「作り方」の2つに分けて解説します。

インナーブランディングに必要な理念の「考え方」

インナー・ブランディングに必要な理念の「考え方」

理念の考え方については「こうでなければいけない」という決まりはありません。しかし、前提として「なんのための理念なのか?」を考えておかなければいけません。

たとえば、インナーブランディングのための理念なのに、社員が理解できないような理念は意味がないです。朝礼や会報などで改めて理念を説明する方法も検討できますが、それでは理解できる社員と理解できない社員に分かれてしまうでしょう。

また、企業の自己満足になってしまっても意味がありません。

そのため「自社が世の中の何のためになっているか?」「自社で本当にやりたいことであるか?」を重視して考えていく必要があります。

自社が世の中の何のために存続しているのか?

企業というのは、世の中に必要とされているから存続しています。世の中に必要とされる理由こそが、企業の価値です。

そこで、改めて自社が「世の中の何のためになっているのか?」を考えてみてください。そして、その先にある「世の中をどうしていきたいのか?」を理念として考えていくのです。

例として、清掃会社で考えてみましょう。

清掃会社は、街を綺麗にする素晴らしい仕事です。しかし「私たちはゴミを拾う仕事です」と発信した場合、ほぼ確実に人は集まりません。「ゴミを拾う仕事」だけでは、多くの人が魅力を感じないからです。

理念とするのはその先の「ゴミを拾うことで世の中がどうなるか?」でなければいけません。たとえば、「私たちは地球上からゴミをなくす仕事です」であればどうでしょうか。同じ「ゴミを拾う仕事」でも、与える印象は大きく異なります。

この理念が浸透すれば、実際に働く社員も「私たちは世の中からゴミをなくしたくて働いている」と言えるようになります。社員のモチベーション・エンゲージメントも向上しますし、世の中に与える印象も大きく変わるのです。

このように「やっていること」ではなく「やっていることがどのように世の中に繋がっていくのか」を伝えなければいけません。

理念を作る人が本気になれる理念であるべき

理念は、ただかっこつけるだけのような大義名分だけで考えても浸透しません。大義名分の要素を強くしすぎてしまうと、自分事として考えられない社員が多くなってしまい可能性があります。

もちろん、どのような理念を作っても社員全員が賛同できるわけではありません。しかし、少なくとも理念を作る人たちが本気になれる理念であるべきです。

「これを広めていきたい!」「これを社員一丸となってやっていきたい!」この強い想いが共感を生みだします。

インナーブランディングに必要な理念の「作り方」

インナー・ブランディングに必要な理念の「作り方」

理念の作り方においては、結論から言えば、プロに依頼した方がよいです。コピーライティングのプロに依頼した方が、自分たちの想いをわかりやすく簡潔に伝えられます。

そのため、以下で解説する内容は、あくまで参考としてください。

簡潔にわかりやすく短い言葉でまとめる

理念にはその企業の想いが乗っかります。そのため、想いが熱ければ熱いほど、長々とした言葉になりやすいのです。しかし、長い言葉では覚えにくくなってしまい、結果的に理念浸透に遅れが生じます。

私たちむすび株式会社の場合は、コピーライティングを入れて短くわかりやすいかつ、キャッチーな言葉にします。

これを自社でおこなおうとすると「短くなったけど想いが伝わらない」「短いけど覚えにくい」ような理念になってしまうので、やはりプロに依頼した方が良いでしょう。

理念をできるだけまとめる

理念に関連するものには、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)・クレド・パーパス・企業スローガンなど沢山あります。それぞれは厳密に定義できますが、あまりにも多くなってしまうとすべてを社員が覚えるまでに時間がかかります。

そのため、それぞれをまとめるような言葉を作らなければいけません。

この点においても、コピーライティングの技術があれば可能です。

企業は理念の「考え方」が重要

業は理念の「考え方」が重要

理念の「考え方」と「作り方」の2つに分けて解説しましたが、企業が重視すべきなのは「考え方」です。どのような想いで事業をおこなっているのかを明確にしてください。

「作り方」のような小手先のテクニックは、企業が考えるのではなく、コピーライティングのプロに依頼しましょう。

「考え方」と「作り方」を分けることで、スムーズに理念を策定できます。つまり、理念浸透もスムーズに進むということです。

私たちむすび株式会社は、ブランドの理論やコピーライティングの技術を使いながら理念を考えていきますので、ぜひ一度ご相談ください。

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。

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