REPORTS

レポート

2024.05.27

インナーブランディングフレームワークとは?

インナーブランディングフレームワークとは?

本記事では、フレームワークの構築手順からヴィジョン共有の重要性、成功測定に至るまでを解説します。

従業員一人ひとりが企業の顔となる時代、インナーブランディングがもたらす効果をしっかりと理解しておきましょう。

また、採用ブランディングの流れについては以下の記事で解説していますので、そちらもぜひ参考にしてください。

採用ブランディングの戦略・戦術を作るフレームワーク全9工程|①~③
採用ブランディングの戦略・戦術を作るフレームワーク全9工程|④~⑤ペルソナ
採用ブランディングの戦略・戦術を作るフレームワーク全9工程|⑥~⑦コンセプト
採用ブランディングの戦略・戦術を作るフレームワーク全9工程|⑧~⑨

インナーブランディングフレームワークの構築手順

ナーブランディングフレームワークの構築手順

企業活動において、インナーブランディングの重要性が増しています。これは、企業の内部におけるブランド価値を高めることで、従業員や関係者が共有する価値観や企業文化を形成するためのプロセスです。

インナーブランディングフレームワークの構築は、組織全体で協力し、強固なブランドイメージを築くことに繋がります。

この手順はいくつかのステップから成り立っており、それらを丁寧に踏むことが成功への鍵となります。以下に、インナーブランディングの構築システムを構築するための手順を説明していきますので参考にしてください。

現状分析と目標設定

インナーブランディングを構築するにはまず、企業の現状を客観的かつ詳細に分析する必要があります。それには、従業員の意識調査や企業文化のヒアリングなど様々ありますが、ここでは特に隠れた問題点を見つけ出し、それに基づいた目標を設定することが重要です。

また、目標は企業のビジョンやミッションと調和し、具体的かつ実現可能なものでなければなりません。

たとえば、全従業員がブランド価値を正しく理解し、実践できるようになることを目標として設定することもひとつの方法です。

ヴィジョンとミッションの策定

インナーブランディングの根幹をなすものは、企業のヴィジョンとミッションです。

ヴィジョンは企業が目指す理想の姿であり、ミッションはその理想を実現するための使命を示しています。これらを策定する際には、従業員が共感しやすい、明瞭でパワフルな言葉を用いることが大切です。

また、それらを伝えるストーリーテリングも非常に効果的です。これらの策定を通じて、企業の進むべき方向性をしっかりと定め、従業員一人ひとりの行動に実行へと測定するための基盤を作ります。

ステップバイステップのアクションプラン

最終的に、インナーブランディングフレームワークを実現するには、よく考えられたアクションプランが必要です。これには、具体的な行動指針の策定や期间の設定、進捗管理の方法などが含まれます。

プランは詳細でありながら柔軟性も持ち合わせている必要があり、従業員の実際の行動変更を促進するものでなくてはなりません。

ここではステップバイステップで進めることで、従業員が各ステップごとに成果を実感しやすくなり、組織全体のモチベーション向上につながります。

ヴィジョン共有の重要性と方法

ヴィジョン共有の重要性と方法

組織内で「ヴィジョン共有」が重要である理由は多岐にわたります。組織のヴィジョンが明確でなければ、従業員は自分の仕事が組織全体の目標にどのように貢献しているのかを理解することは難しいでしょう。

ヴィジョンを共有することは、チームメンバーが一丸となって目標に向かうための意欲を引き出すことにつながります。

また、共有されたヴィジョンは社員に自発的な行動を促し、組織内のコミュニケーションを促進させる効果があるのです。こうした理由から、ヴィジョンの共有はインナーブランディング戦略においても中心的な役割を担います。

ヴィジョンを効果的に共有するコミュニケーション手法

ヴィジョンを組織内で効果的に共有するためには、様々なコミュニケーション手法が考えられます。まず、組織のトップリーダーが明確なメッセージを伝えることが重要です。

例えば、全社員が集まる会議や社内イベントでヴィジョンについて語ることで、従業員に直接情報を伝えることができます。また、定期的なニューズレターや社内SNSを使ってヴィジョン関連の成功事例などを共有することも有効です。

さらに、従業員が自らヴィジョンに賛同し、それを日々の業務で実践できるよう巧みなワークショップや研修を用意することが大切でしょう。これらの方法を組み合わせることで、ヴィジョンはより広く深く組織内に浸透していくことでしょう。

従業員のエンゲージメント向上戦略

従業員のエンゲージメントを高めることは、長期的な企業成長の鍵を握ります。ヴィジョン共有を通じて、社員が組織の目標と自己の仕事を繋げることができれば、モチベーションの維持・向上が期待できます。

エンゲージメント向上のためには、定期的な一対一のミーティングを行い、個々の従業員が直面している課題や目標達成に対する支援を行うことが重要です。

加えて、社員の声を反映させた制度改革を行うことで、組織への帰属意識や満足度を高めることが可能になります。

共有ヴィジョンと企業の長期的成長

共有されたヴィジョンは企業の長期的な発展に対して極めて重要です。ヴィジョンを共有することで、各従業員は企業の未来に希望と自信を持ちます。

それは革新や創造性を促し、最終的には企業全体の成長に貢献する結果を生み出すでしょう。また、共有ヴィジョンは変化への適応力を高めるためにも役立ちます。市場や技術の変化に対して組織全体が同じ方向を向いて対応することで、競争優位性を保つことが可能になるのです。

インナーブランディングの成功測定までおこなうべき

インナーブランディングの成功測定までおこなうべき

企業におけるインナーブランディングの実施は、社内外に向けて企業文化や価値観を統一的に掲げる重要な施策です。具体的な成果を見るためには、成功を定量的に測定する指標が必要です。

この測定は、組織のコミュニケーションが効果的に行われているか、従業員のモチベーションや企業に対するロイヤルティが高まっているかなど、多面的な側面からアプローチすることが求められます。

ここまで実施して、やっとインナーブランディングができていると言えます。

弊社では、定量的・定性的な測定までおこないますので、ぜひインナーブランディングを検討している企業はご相談ください。

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。

  • PAGE-TOP