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レポート

2020.07.06

なぜまた「採用ブランディング」を出版したのか。

7/4(土)にAmazonから先行発売という形で、2冊めの出版をしました。今回も「採用ブランディング」についてです。前回、出版した頃は「採用ブランディング」という言葉はほとんど流通していなかったと思います。それが前作を出版してからの2年半で、HRの世界では当たり前の言葉となりました。Googleで「採用ブランディング」と検索すれば、無数のアドワーズ広告が出てきます。それだけ市場ができたということで、これは筆者冥利つきます。ただし、弊社は検索で2ページ目以降に出てくるので、「採用ブランディング」を初めて理論化、体系化したはずの自分の会社が何をやっているんだ、と猛烈に反省しています。自分の商売は本当に難しいですね。

今回、「採用ブランディング」というテーマで出版しようと思ったのは、この2年半で一般用語化したこの言葉が、独り歩きしたのはいいのですが、間違った使われ方をしている場面に何度となく遭遇したからです。

例えば、制作会社の単なる姿勢としての「採用ブランディング」。
採用ブランディングを加味しながら….採用ブランディングになるように….こんな言葉でだいたいは説明されているのですが、どんなことをして結果を出すのかどんな結果が出るのかを、をしっかり明示しないと採用ブランディングとは言わない…と私は思います。

例えば、コンサルティング会社が「俺たちもできる」と思って販売する(多分)。
とある企業様へ提案に行った時に、某コンサルティング会社に「採用ブランディング」提案してもらいました、と教えていただき、その金額が数千万円と聴いて驚いた経験があります。その会社が「採用ブランディング」を売っているとは知らなかったわけで、おそらく本を読んで「自分たちもできる」と思って、自分たちの価格帯で販売しているのでしょうが(多分に推測です)、その値段で売るからには、実績と結果は明示してほしいですよね。

「採用ブランディング」が商売になる!と思っていろんな企業が参入してきているのは、喜ばしい話です。商標がとれなくて逆によかったのだ、と自分を慰めてみたりもしました(2度拒絶されました)。ここまで広がったのは、多くの人が有用性を感じていただけているからでしょう。しかし一方で、「なんちゃって採用ブランディング」を行って、結果が出なければ「採用ブランディングなんて嘘っぱちだ」と良くない評判が広がるかもしれません。そうなることは、もちろん本意ではありません。今一度、実務で使えるような実践的な書を出すことで、「正しい採用ブランディング」を普及させ、たくさんの会社や求職者の力になりたい。その想いが、くどいかな〜と思いながらも今回の出版に動いた大きな要因です。

たくさんの企業が「採用ブランディング」を行い、会社を成長させるきっかけにしてもらえれば、これほど嬉しいことはありません。
(深澤)

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