【プレスリリース】経営者465名・採用関与社員200名の採用実態調査を統合。7つの事実が示したのは「採用は規模の勝負ではなく、実践の勝負」(新卒で最大48ポイント差)
経営者465名・採用関与社員200名の採用実態調査を統合。7つの事実が示したのは「採用は規模の勝負ではなく、実践の勝負」(新卒で最大48ポイント差)
むすび株式会社(本社:東京都、代表取締役:深澤了)は、全国の経営者・役員465名と、採用に関与する社員200名を対象に実施した「組織の新卒・中途採用活動に関する調査(採用実態調査2026)」について、単純集計・クロス集計・多変量解析のすべてを一冊にまとめた統合報告書を公表します。7つの角度から分析した結果は、いずれも同じ一点を指していました。採用の成否を分ける最大の要因は、会社の大きさでも、地域でも、業種でもなく、採用ブランディングの「実践度」です。実践度が高い企業は、低い企業に比べて、新卒で「計画通り以上」に採用できている割合が48ポイント高いことがわかりました。
本調査は2026年7月に、全国の経営者・役員465名(分析対象464名)と、採用に関与する社員200名を対象に、インターネット調査として実施したものです。むすびが体系化した採用ブランディング「21の法則」をそのまま設問化し、各社の実践度を5段階で測定。新卒・中途の採用成否や課題との関係を、統計的に分析しました。対象はいずれも、むすびが支援していない全国の企業です。したがって本調査は、むすびの伴走なしでも実践度の高い企業ほど採用がうまくいくのか、採用ブランディングそのものの効果を第三者的な立場から検証したものになります。
実態:採用ブランディングの実践度は、5点中2.8にとどまる
経営者の平均実践度は5点満点で2.82、採用に関与する社員でも3.03と、いずれも「できていない寄り」でした。21項目の信頼性はCronbach's α=0.989ときわめて高く、単一の物差しとして成立しています。項目別に見ると、比較的できているのは「弱みの前向きな言い換え」「方針のすり合わせ」といった上流の言語化です。一方で「各フェーズの情報設計」「採用フローの逆算」「母集団の測定と振り返り」など、下流の設計と検証は最も手薄でした。多くの企業が入口に手をつけた段階で止まり、やり切れていません。
効き目:実践度を上げるほど、成功率は階段状に伸びる
回答者を実践度で高群・中群・低群に3等分して比べると、新卒で「計画通り以上」に採用できた割合は、高群71%に対して低群24%と、差は48ポイントに達しました。中途でも高群64%、低群24%と40ポイントの差です。さらに実践度の高い順に4等分すると、新卒の成功率は21%、30%、45%、82%へと階段を上がるように伸び、最上位グループでは新卒の8割超が計画通りに採用できています。ほしい人物像や強みの言語化といった上流だけでなく、判断基準の統一やフロー設計、母集団の振り返りまで一貫してやり切った企業が、成果を手にしています。中途半端では足りず、やり切ることに意味があります。
因果:会社の大きさを揃えても、効いているのは実践度
採用成否を、実践度・売上規模・経営者の年齢で同時に説明する重回帰分析を行いました。実践度の影響力(標準化係数)は新卒0.53、中途0.45で、売上規模の影響力(0.17、0.16)のおよそ3.1倍でした。会社の規模を統計的に揃えても、実践度が採用成否を最も強く決めています。ロジスティック回帰でも、実践度が1段階(標準偏差1つ分)上がると、計画通り以上に採用できるオッズは新卒で2.88倍、中途で2.38倍に高まりました。相関、用量反応、重回帰、オッズ比。手法を変えても結論は変わりません。規模が小さいから勝てないのではなく、実践できていないから勝てないのです。
普遍性:規模・地域・業種を問わず、実践度が全てを分ける
実践度の効果は、あらゆる切り口を統制しても揺らぎませんでした。地域の独自効果はゼロに近く(ΔR²=0.007)、業種もほぼゼロ(ΔR²=0.019)です。6つの地方ブロックすべて、主要10業種すべてで、実践度の高い企業が成功率で上回りました。大企業が有利に見えるのは、規模が大きいほど実践度が高いから(2.42から3.40へ上昇)にすぎません。実践度は規模に関わらず伸ばせます。「都会だから」「地方だから」「この業種だから」は、データ上いずれも成否の理由にはなりませんでした。ここに、無名・中小企業の勝ち筋があります。
ボトルネックと死角:詰まりは「入口」、経営と現場のズレは「課題の数」
最大のボトルネックは、選考や内定より前の母集団形成でした。経営者が挙げた新卒の課題は「母集団の質が低い」23%、「母集団が集まらない」21%が上位を占めます。現場ではこの実感がさらに強く、質31%、数30%に上りました。加えて経営と現場の間には、見過ごせない死角があります。「何が課題か」の順位認識は経営と現場でほぼ完全に一致(相関r=0.95)する一方、課題を1つも挙げなかった割合は、経営者30%に対して現場15%でした。経営者の約3割が「課題なし」と見ている裏で、現場は詰まりを具体的に感じています。経営が現場の課題を吸い上げれば、絵は揃います。
代表コメント
採用の成否は、才能でも運でも、会社の大きさでもありません。再現可能な実践の積み重ねで動かせる。私たちは長く現場に立ち、そう信じて理論へと磨いてきました。今回、経営者465名と現場の社員200名の調査を一冊に統合し、7つの角度から分析しましたが、すべての結果が同じ一点を指していました。効いているのは実践度であり、規模でも地域でも業種でもない。特別な予算や知名度がなくても、当たり前のことを一貫してやり切れば成果は変わります。これは凡事徹底の証明だと受け止めています。まず埋めるべきは、効き目が大きいのに手薄な下流の工程です。判断基準を統一し、情報設計とフローをつくり、母集団を測って振り返る。この結果が、一社でも多くの企業の採用を前に進める力になればと願っています。
深澤了(むすび株式会社 代表取締役)
統合報告書は、ご希望の方に無料で提供します
本調査の全設問の単純集計・クロス集計・多変量解析を一冊にまとめた統合報告書「採用実態調査2026 総合報告サマリー」は、ご希望の報道関係者および企業に無料で提供します。ご希望の方は、本件のお問い合わせ先までご連絡ください。
調査概要
調査名:採用実態調査2026(組織の新卒・中途採用活動に関する調査)
調査対象:全国の経営者・役員465名(分析対象464名)、採用に関与する社員200名。いずれもむすび非支援の企業
調査時期:2026年7月
調査方法:インターネット調査
設問設計:むすび「採用ブランディング21の法則」を21項目の実践度設問に変換(5件法)。新卒・中途の採用成否、採用課題24項目、採用意欲、売上規模を測定
実践度尺度:原票を逆転合成し5点満点で算出(5=できている)。Cronbach's α=0.989(経営者)
分析手法:記述統計、高群・低群比較、4分位用量反応分析、標準化重回帰、ロジスティック回帰、ΔR²/F検定
主な結果:実践度の高群・低群比較(新卒48ポイント差・中途40ポイント差)、用量反応(最上位分位で新卒82%)、重回帰(実践度の標準化係数は新卒0.53・中途0.45で売上規模の約3.1倍、R²=0.341/0.274)、ロジスティック回帰(実践度+1SDで成功オッズ新卒2.88倍・中途2.38倍)、地域・業種の独自効果はほぼゼロ
頑健性:ストレートライン回答を除外しても結論は不変、多重共線性なし(VIF<1.3)。自己申告のため実践度は高めに出る傾向があり、横断調査のため因果の解釈は限定的
調査主体:むすび株式会社 研究開発部
代表略歴
深澤了(ふかさわ りょう)
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター。日本で初めて採用ブランディングを理論化・体系化した「採用ブランディング」の生みの親。早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターののち、パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけで1000社以上に関わる。早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。著書に『無名×中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング』(幻冬舎)、『知名度が低くても「光る人材」が集まる 採用ブランディング完全版』(WAVE出版)、『どんな会社でもできるインナー・ブランディング』(セルバ出版)など5冊。国立大学法人富山大学と共同研究。学術論文(査読付き)7編。FCC賞、日本BtoB広告賞、山梨広告賞など受賞。連載、登壇、雑誌掲載多数。
会社概要
社名:むすび株式会社
所在地:東京オフィス 〒153-0063 東京都目黒区目黒2-11-3 印刷工場2F_d / 山梨オフィス 〒400-0405 山梨県南アルプス市下宮地237 B-201
代表者:代表取締役 深澤了
資本金:1,000万円
設立日:2015年4月6日
事業内容:共鳴経済に基づく企業・商品/サービス・採用市場におけるブランドの開発・育成
URL:https://www.musubi-inc.co.jp/
本件に関するお問い合わせ
広報担当:伊藤
メール:info@musubi-inc.co.jp






