【プレスリリース】採用は「規模の勝負」ではなく、「実践の勝負」である。7つの角度から分析。すべてが同じ一点を指した〜 経営者465名・採用関与社員200名。単純集計・クロス集計・多変量解析を一冊に統合 〜
採用は「規模の勝負」ではなく、「実践の勝負」である。7つの角度から分析。すべてが同じ一点を指した〜 経営者465名・採用関与社員200名。単純集計・クロス集計・多変量解析を一冊に統合 〜
採用ブランディングを初めて理論化・体系化したむすび株式会社(本社:東京都目黒区、代表:深澤了)は、経営者465名と採用に関与する社員200名を対象にした「採用実態調査2026」の全分析を、一冊の統合報告書にまとめました。単純集計・クロス集計・多変量解析を7つの角度から重ねた結果は、いずれも同じ一点を指しています。採用の成否を分ける最大の要因は、会社の大きさでも地域でも業種でもなく、採用ブランディングの「実践度」でした。実践度の高い企業は、低い企業より新卒で48ポイント高く計画通りに採用できています。
実践度は5点中2.8にとどまり、とくに「下流の設計・検証」が手薄
経営者の平均実践度は5点満点で2.82、現場社員でも3.03と、いずれも中央値3を下回りました(信頼性 α=0.989)。比較的できているのは強みや方針の言語化といった上流の工程です。一方で各フェーズの情報設計、採用フローの逆算、母集団の測定と振り返りといった下流の工程は最も手薄でした。多くの企業が入口に手をつけた段階で止まり、やり切れていません。
実践度が高い企業ほど計画通りに採用できている。差は新卒で48ポイント
回答者を実践度で高群・低群に3等分して比べると、新卒で「計画通り以上」に採用できた割合は高群71.4%に対し低群23.7%。その差は48ポイントに達します。中途でも高群63.8%、低群23.5%で40ポイントの差でした。
実践度を上げるほど、成功率は階段状に伸びる
実践度の高い順に4等分すると、新卒の成功率は21%、30%、45%へと段階的に高まり、最上位グループでは新卒の8割超(82%)が計画通りに採用できています。中途でも23%、23%、37%、76%と、最上位で大きく跳ね上がります。上流の言語化だけでなく、判断基準の統一やフロー設計、母集団の振り返りまで一貫してやり切った企業が成果を手にしています。
会社の大きさを揃えても、効いているのは実践度そのもの
採用成否を実践度・売上規模・年齢で同時に説明する重回帰では、実践度の標準化係数は新卒0.53・中途0.45で、売上規模(0.17・0.16)のおよそ3.1倍でした。ロジスティック回帰でも、実践度が1段階(標準偏差1つ分)上がると計画通り採用できるオッズは新卒2.88倍・中途2.38倍に高まります。相関・用量反応・重回帰・オッズ比。手法を変えても結論は変わりません。規模が小さいから勝てないのではなく、実践できていないから勝てないのです。
規模・地域・業種を問わず、成否を分けるのは実践度
実践度の効果は、あらゆる切り口を統制しても揺らぎませんでした。地域の独自効果はゼロに近く(ΔR²=0.007)、業種もほぼゼロ(ΔR²=0.019)です。6つの地方ブロックすべて、主要10業種すべてで、実践度の高い企業が成功率で上回りました。大企業が有利に見えるのは規模が大きいほど実践度が高いからにすぎません。実践度は規模に関わらず伸ばせます。ここに、無名・中小企業の勝ち筋があります。
最大のボトルネックは「入口」。経営と現場のズレは課題の数にある
最も多い課題は、選考や内定より前の母集団形成でした。経営者が挙げた新卒の課題は「母集団の質が低い」23%、「集まらない」21%が上位で、現場ではさらに強く質31%・数30%に上ります。加えて「何が課題か」の順位認識は経営と現場でほぼ完全に一致(相関 r=0.95)する一方、課題を1つも挙げなかった割合は経営者30%に対し現場15%。経営者の約3割が「課題なし」と見る裏で、現場は詰まりを具体的に感じています。経営が現場の課題を吸い上げれば、絵は揃います。
代表コメント
採用の成否は、才能でも運でも、会社の大きさでもありません。再現可能な実践の積み重ねで動かせる。私たちは長く現場に立ち、そう信じて理論へと磨いてきました。今回、経営者465名と現場の社員200名の調査を一冊に統合し、7つの角度から分析しましたが、すべての結果が同じ一点を指していました。効いているのは実践度であり、規模でも地域でも業種でもありません。特別な予算や知名度がなくても、当たり前のことを一貫してやり切れば成果は変わる。これは凡事徹底の証明だと受け止めています。まず埋めるべきは、効き目が大きいのに手薄な下流の工程です。この結果が、一社でも多くの企業の採用を前に進める力になればと願っています。
深澤 了(むすび株式会社 代表取締役)
統合報告書は、ご希望の方に無料で提供します
本調査の全設問の単純集計・クロス集計・多変量解析を一冊にまとめた統合報告書「採用実態調査2026 総合報告書」は、ご希望の報道関係者および企業に無料で提供します。ご希望の方は、本リリース末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。
調査概要
調査名:採用実態調査2026(組織の新卒・中途採用活動に関する調査)
調査対象:当社が支援していない全国の経営者・役員465名(分析対象464名)、および採用に関与する社員200名
調査時期:2026年7月
調査方法:インターネット調査
調査主体:むすび株式会社 研究開発部
設問設計:当社が独自に体系化した「採用ブランディング21の法則」を調査票に落とし込み、各項目の実践度を5段階で測定(21項目)。新卒・中途の採用成否、採用課題24項目、採用意欲、売上規模もあわせて聴取
分析手法:記述統計/高群・低群比較/4分位用量反応分析/標準化重回帰/ロジスティック回帰/ΔR²・F検定
尺度信頼性:実践度21項目の Cronbach's α=0.989(経営者)/0.983(社員)
頑健性・留意:ストレートライン回答を除外しても結論は不変。多重共線性なし(VIF<1.3)。自己申告のため実践度は高めに出る傾向、横断調査のため因果の解釈は限定的
代表略歴
深澤 了(ふかさわ りょう)
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター。日本で初めて採用ブランディングを理論化・体系化した「採用ブランディング」の生みの親。早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターののち、パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけで1000社以上に関わる。早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。著書に『無名×中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング』(幻冬舎)、『採用ブランディング 完全版』(WAVE出版)、『共鳴経済』(サンクチュアリ出版)など。国立大学法人富山大学と共同研究。学術論文(査読付き)7編。FCC賞、日本BtoB広告賞、山梨広告賞など受賞。連載、登壇、雑誌掲載多数。
弊社書籍のご紹介
深澤の思想の根幹にある2冊。『採用ブランディング 新版』では中小企業が大手と戦わず選ばれる方法論を、『共鳴経済』では本調査の背景となる採用・組織・顧客を貫く新しい経営理論を提示しています。
『人が集まる中小企業の経営者が実践している、すごい戦略 採用ブランディング 新版』
著者:深澤 了/定価:1,760円(税込)/出版:WAVE出版
https://www.amazon.co.jp/dp/4866214880
『共鳴経済 社員が“推す”会社が伸びる』
著者:深澤 了/定価:1,780円(税込)/出版:サンクチュアリ出版
https://amzn.asia/d/02r0mijW
会社概要
社名:むすび株式会社
代表者:代表取締役 深澤 了
所在地:〒153-0063 東京都目黒区目黒2-11-3 印刷工場2F_d / 〒400-0405 山梨県南アルプス市下宮地237 B-201
資本金:1,000万円
設立日:2015年4月6日
事業内容:共鳴経済に基づく企業・商品/サービス・採用市場におけるブランドの開発・育成
URL:https://www.musubi-inc.co.jp/
本件に関するお問い合わせ
【本プレスリリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先】
むすび株式会社 広報担当:伊藤
Email:info@musubi-inc.co.jp






