【2026年版】採用ブランディング成功事例10選|中小企業から大手まで業種別に徹底解説

【2026年版】採用ブランディング成功事例10選|中小企業から大手まで業種別に徹底解説

採用ブランディングの成功事例に共通するのは、予算でも知名度でもなく、「自社の理念と物語を、経営者自身の言葉で語り直した」瞬間から転換が始まっているという一点です。本記事では、業種の異なる10事例をもとに、中小企業・大手企業の別なく「選ばれる会社」に変わる共通法則を整理します。下記1-9はすべて弊社での事例です。

この記事の目次

  1. 採用ブランディング事例から学べること
  2. 【建設業】実行約半年で10名の採用が実現した事例
  3. 【外食業】年商10億でも採れなかった会社が変わった事例
  4. 【製造業】採用ブランディング実行から半年で15名、2100万円削減できた事例
  5. 【IT業】35名採用のうち半数以上を応募で。3500万円コストダウンした事例
  6. 【医療・介護】半年で15名採用を達成、1400万円が浮いた事例
  7. 【引っ越し・電気工事業】1年後100名の応募!
  8. 【サービス業】人の問題が解決して全国展開が急加速した事例
  9. 【建設業】UターンだけでなくIターンで入社した事例
  10. 【大手企業】Disney・Starbucksに学ぶブランド浸透
  11. 【失敗→成功】企業側から見直して採れた事例
  12. 事例から見える成功企業の3つの共通点
  13. 自社でも採用ブランディングを成功させるには

自社の採用に近い事例を深掘りしたい方、具体的な進め方を相談したい方は無料相談をご利用ください。

採用ブランディング事例から学べること

事例を集める目的は、成功パターンの模倣ではなく、自社の強みを再発見するためのヒントを得ることです。ここから10事例を並べますが、私が毎回見てきたのは「他社の真似をやめた瞬間から数字が動いた」という共通点でした。

1000社以上の採用現場に立ち会ってきた経験から、私は採用の成功と失敗は、手法の優劣ではなく「自社の強みと求める人材の交差領域、私はこれをビクトリーゾーンと呼んでいますが、そこを定義できているか否か」で分かれると考えています。事例を読むときは、表面の数字ではなく、その会社が何を「やめた」のかに注目してください。

【建設業】実行約半年で10名の採用が実現した事例

地域に根ざす建設業は、慢性的な人手不足で、昔から採用に苦労しています。

もともとこの建設会社は、求人広告を出しても反応がなく、知人の紹介で細々と採用をしていました。転換点は、経営者と現場スタッフへのヒアリングで「『家を持ちたい』のスタンダードに。」という志(=採用スローガン)が全社員に共有されていた事実を言語化したことです。求人広告の文面、採用サイト、説明会のシナリオまでを一つのコンセプトで貫いたところ、半年後には応募数が数倍に増え、条件ではなく理念に共鳴した人が集まるようになりました。

【外食業】年商10億でも採れなかった会社が変わった事例

外食企業が年商10億円、採用投資3000万円を投じても人が採れなかった状態から、採用ブランディングで採用力を取り戻した事例です。

この会社の課題は、採用媒体を複数使っていたものの、各媒体で訴求がバラバラで、自社らしさが候補者に残っていなかったことでした。私たちは経営者の想いと現場社員のエピソードを抽出し、「地域の未来を建てる」という一貫したコンセプトで採用活動を再構築しました。結果、応募の質が上がり、内定承諾率と1年後の定着率が同時に上昇しました。経営者が採用の先頭に立ち、最強のキラーコンテンツとして説明会で語り続けた点も大きな転機になっています。

【製造業】採用ブランディング実行から半年で15名、2100万円削減できた事例

地方で鉄骨の製造、施工行う、この企業は大手ゼネコンから直接依頼が来る企業ですが、人手不足で依頼を断らざるを得ない状況が続いていました。

採用ブランディングの実行後、メンバー、一人ひとりが自社の価値を自分の言葉で語れるようになった後に採用活動を再開。ハローワークと仕事センターという、人材紹介にフィーが必要ない方法で、半年で15名の採用に至りました。年収400万円、人材紹介のフィーが35%で計算すると、2100万円の予算が0円で採用できたことになります。深澤の主張「B=(b×c)v」を地でいく事例です。

【IT業】35名採用のうち半数以上を応募で。3500万円コストダウンした事例

スキル優先から理念優先へ舵を切ったIT企業の事例です。

この会社はもともと即戦力のスキルで候補者を選別していましたが、入社1年以内の早期離職が多かったとともに、人材紹介での採用がほぼ100%でした。採用ブランディング実行後、自社への共感度合いに高い人の応募が増え、選考工数が大幅減、35人の採用のうち半数以上を人材紹介以外での採用で行うことができました。仮にエンジニアの年収を500万円、人材紹介へのフィーを40%とすると、約3500万円の予算削減になりました。母集団至上主義から抜けた瞬間に、採用は効率化に向かいます。

【医療・介護】半年で15名採用を達成、1400万円が浮いた事例

慢性的な採用難の医療・介護業界で、採用ブランディングによって半年で15名採用を達成した事例です。

この法人の転換点は、条件面での訴求を一切やめ、入職後の1日に起きる具体的な体験や自社の向かっていく先を候補者にしっかり伝える設計に切り替えたことでした。先輩職員が自分の言葉で語り、経営者が法人の使命を語る。全ての接点を同じ物語で貫いた結果、半年で15名、そのうち7割がハローワークや仕事センターなど公的機関からの採用でした。これを人材紹介で置き換えると、年収400万円、フィーを35%とすると、1400万円の予算が浮いたことになります。(しかし以前は人材紹介でも採用はできませんでした)

詳細は医療法人の15名採用事例をご覧ください。

【引っ越し・電気工事業】1年後100名の応募!

引っ越しや電気工事業界もまた、慢性的な人手不足に悩まされています。

「家の困ったをなくす」をビジョンに掲げるこの会社では、企業全体のブランディングを理念策定から行い、会社の大きな戦略をプロジェクトメンバーや経営陣とともに描きました。プロジェクトを実行してから1年後、自社のビジョンやミッションを自分言葉で語れるようになったメンバーや社員がそのまま採用力となって、大きな効果が出ました。ひとつの求人応募に100名が殺到するまでになりました。

【サービス業】人の問題が解決して全国展開が急加速した事例

今では全国的なホテルチェーンに成長した、地方に本社のある会社では、地元を大切にする理念を反映し、地元の大学を優先して採用していたところ、全国転勤が嫌がられ、内定辞退率が高く、出店戦略に支障をきたしていました。

当時、海外にホテルをつくっていた同社は、地元で働きたいけど、海外でもチャレンジしたいという層をペルソナに設定。「地元に戻ることが、海外への近道になる」という考えのもと、採用ホームページやパンフレット、社員、社長の話す言葉などの訴求に一貫性をもたせました。結果、常時30名ほどを採用できる会社へと生まれ変わり、出店戦略にアクセルを踏むことができるようになりました。

【建設業】UターンだけでなくIターンで入社した事例

地方の建設業です。自分たちの強みとは何かを徹底的に掘り下げたところ、実は唯一無二の技術をたくさんもっていました。

ペルソナを精緻化し、イベントを絞り込み、本当にほしい人がいる場所に行き、自分たちの強みや、ほしい人材像に粘り強くヒアリングし、情熱を伝えました。これまで全く採用できなかったところ、地方国立大学からUターンで就職を希望する学生、別の地方国立大学大学院からIターンで就職を希望する学生など、まさにほしい人材像ぴったりの人が集まるようになりました。

【大手企業】Disney・Starbucksに学ぶブランド浸透

我々の事例ではないですが、参考として、インナーブランディングと採用ブランディングを接続している大手企業の事例を整理します。

Disneyは「ゲストに魔法の体験を届ける」という使命を、アルバイトを含む全キャストに徹底共有しています。Starbucksは「サードプレイスの提供」という理念を、パートナー(社員)全員が自分の言葉で語れる状態まで浸透させています。両社に共通するのは、採用の入口で理念の共有が始まっていることです。つまり採用活動自体が理念教育の場になっているのです。中小企業がこれらの事例から学べるのは、規模ではなく「採用プロセスで何を伝えるかの徹底度」です。

【失敗→成功】企業側から見直して採れた事例

候補者の側を変えようとして失敗し、企業の側を見直したら採れ始めた事例です。

この会社は「若手が集まらない」「Z世代は理解できない」と嘆いていましたが、深掘りすると、課題は候補者の側にあったのではなく、自社の発信が候補者に届いていなかっただけでした。企業の側から見直し、求人票、採用サイト、面接の質問まで全てを「候補者の入社後の体験」起点で書き換えたところ、半年で採用実績が回復しました。採用で行き詰まったときは、まず自社側の仕組みを疑うべきです。

事例から見える成功企業の3つの共通点

10事例を並べたうえで浮かび上がる共通点は、手法の話ではなく姿勢の話です。

共通点 具体的な振る舞い
1. 経営者が採用の先頭に立つ 社長が自ら理念と物語を語り、全体の方向性を決める
2. 自社の強みを量で発掘する 強みを20〜30個出し、量から質を選ぶ
3. 全接点を一つのコンセプトで貫く 求人、サイト、面接、内定者フォローまで同じ物語

この3点は、業種や規模を問いません。中小企業でも大手企業でも、成功した会社は例外なくこの3つを備えていました。逆に、どれか1つでも欠けると、どんなに資金を投じても成果は出にくくなります。

自社でも採用ブランディングを成功させるには

他社の事例は、自社の出発点を見つけるための鏡です。事例の模倣ではなく、自社固有の物語とビクトリーゾーンを言語化することから始めてください。

まず、社員3人にヒアリングして、何を誇りに働いているかを聞いてみる。次に、その言葉の中から、他社が使えない具体性を持った言い回しを3つ抽出する。それだけで、採用メッセージの原型は十分に作れます。そこから先、全接点への展開、面接設計、内定者フォロー、入社後の教育までを一気通貫で設計したい方は、書籍著者である深澤了が率いる専門チームに無料相談をご利用ください。1000社の実績から、御社の最短の一手を描きます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 中小企業でも成功事例を再現できますか。
できます。本記事の10事例のうち、Disney・Starbucks以外はすべて中小・中堅企業の事例です。むしろ規模が小さいほど、経営者の関与と全社一貫性を担保しやすく、採用ブランディングは効きやすくなります。

Q2. 業種が違う事例からも学べますか。
学べます。採用ブランディングの本質は、業種を超えた共通原理です。本記事の事例に共通する3つの成功要因は、すべての業種に応用可能です。事例の業種ではなく「何をやめて、何を言語化したか」に注目してください。

Q3. 成果が出るまでどれくらいかかりますか。
強み抽出からコンセプト設計まで3ヶ月、接点設計と制作物までを含めて6ヶ月が目安です。応募の質の変化は次の採用シーズンから、定着率の変化は1年目以降に数字として現れ始めます。

Q4. 予算100万円でも始められますか。
目的を絞れば可能です。例えば強み抽出と採用コンセプト設計だけに絞り込めば100万円前後で着手できます。詳細は採用ブランディングの費用相場を参照してください。

Q5. 事例ごとの詳細記事はありますか。
各事例の末尾に個別記事へのリンクを配置しています。特に鮮魚店、年商10億建築、医療法人、ヒアリング、企業側見直しの5事例は詳細記事を公開中です。

まとめ|事例の先にある、自社だけの物語を発見する

採用ブランディングの成功事例を並べて分かるのは、成功の再現性は「他社の模倣」ではなく「自社の本質の発見」にあるという事実です。事例を読み終えた今、社員3人にヒアリングする準備から始めてみてください。自社の内側にすでに、採用の転換点となる物語が眠っているはずです。

具体的な進め方に迷った方は、書籍著者の深澤了をはじめとする専門チームが無料相談で伴走します。

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著者プロフィール

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター
早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。学術論文7編(査読付き)。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても"光る人材"が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナーブランディング」(セルバ出版)。「人が集まる中小企業の経営者が実践しているすごい戦略 採用ブランディング」(WAVE出版)。国立大学法人富山大学とウェルビーイングに関する共同研究「幸福を超える共鳴」。2025年、新理論「共鳴経済」を日本マーケティング学会にて発表。2026年「共鳴経済 社員が"推す"会社が伸びる」(サンクチュアリ出版)を刊行。