REPORTS

レポート

2024.02.26

インナーブランディングにおけるデザインの重要性

インナーブランディングでは、デザインも重要な役割を担っています。デザインに「らしさ」が生まれなければ、求職者にも従業員にも響かないただの飾りのようになってしまうからです。

そこで今回は「インナーブランディングにおけるデザインの重要性」「どのようなデザイン会社に制作を依頼すべきか?」について解説します。

インナーブランディングにデザインは重要か?

インナー・ブランディングにデザインは重要か?

デザインにこだわるのはとても重要です。デザインが良ければ目をひきますし、差別化になります。

しかし、ただ「かっこいい」だけのようなデザインではいけません。

理念を落とし込めてなければ、求職者からは入社してみて「イメージと違う」とミスマッチを起こしますし、BtoCの商品であれば「使ってみたらイメージと違う」と、マイナスプロモーションになります。

会社らしさが伴うことで、より会社そのものや商品の愛着が湧くのです。

インナーブランディングをデザイン会社に依頼すべきか?

ンナー・ブランディングをデザイン会社に依頼すべきか?

デザイン会社に依頼すべきかどうかは、その会社にヒアリング能力があるかが大切です。

ヒアリング能力、話を聞いて落とし込む能力の2つがなければブランディングをデザインに落とし込めないからです。

よく「ブランディングの観点から制作します」と謡っているデザイン制作会社もありますが、実際のところは制作の観点しかわかっていないというケースもあります。

ブランディングの観点とは、すなわちクライアント企業の「らしさ」を引き出すということですから、ただ制作する能力が高いだけではブランディングに関与しにくいです。

ただし例外もあります。クライアント企業側が伝える能力に長けている場合です。

クライアント企業側が自社の強みや特徴などの色を上手に伝えられるのであれば、どのようなデザイン会社に依頼しても上手くいくでしょう。

しかし、ほとんどの企業は自社の強みをうまく伝えられませんし、そもそも自社で当たり前にやっている文化や強みに気づいていません。

ですから、引き出す能力が求められるのです。

依頼すべきデザイン会社とは?

ブランディングの土台があるデザイン会社であれば、間違いのないデザインを制作できるでしょう。

ただデザインを制作するだけではなく、戦略・戦術・理念などを提供し、発展しているような会社です。

インナーブランディング、ひいてはブランディングにおいて大切なのはただ「かっこいいデザイン」「おしゃれなデザイン」ではありません。

企業の色や理念を引き出して、それを落とし込んだものが自社のブランドとなります。

手前味噌ですが、それらを実施できるのが私たち、むすび株式会社です。

提案力があるだけではなく、らしさを引き出すデザイン会社を選ぶべき

インナーブランディングのデザインに必要なのは、何度もお伝えしているように「らしさ」です。

大切なのは「調査」や「提案力」ではありません。

ですから「競合を調査しました。競合はこういったデザインなので、このようにしましょう」という提案をするデザイン会社はおすすめしません。この考え方ではらしさを表現することにならないからです。

であるならば、「自社の強みはここなので、こういったデザインにしましょう」という提案をするデザイン会社が良いです。

また、クライアント企業側から「うちはこれが強みだからこういうデザインにしてくれ」と言われてそのまま形にするのも、ブランディングの面からすれば弱いです。「こっちの強みもありますよね?むしろ本来出すべきはこっちじゃないですか?」などと議論をした上で追及していけるような形が望ましいです。

インナーブランディングのデザインはどのようなデザイナーに依頼すべきか?

デザイン会社ではなく、デザイナー単体についても解説します。

基本的にはデザイナー単体もデザイン会社も同様です。

独自性のある、そのクライアント企業のらしさを表現できるデザイナーに依頼すべきです。

ただ、あくまで独りよがりの独自性ではなく、理念をくみ取って、それをデザインに落とし込む能力がなければいけません。

良いデザインは当たり前で、その中に意味を込めているか?理念を込めているか?が大切です。

インナーブランディングは理念を理解できるクリエイターが必須

インナー・ブランディングは理念を理解できるクリエイターが必須

今回はデザインを軸に解説してきましたが、インナーブランディングを実施していくには、理念を理解しているクリエイターが必要です。

「かっこいいデザインをつくれます」「言われたとおりのデザインをつくります」といったデザイナーも決してダメなわけではありません。しかし、ブランディングの観点ではおすすめできません。

インナーブランディングに適しているデザイナーという観点であれば、やはり理念をデザインに落とし込める人、会社が向いています。

弊社では、デザインからライティングまで理念を落とし込んで、企業の色で統一した制作物を作成します。強固なブランドを作るために1から10までサポートしますので、ぜひ私たちにお任せください。

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナー・ブランディング まず教育、そして採用、業績アップ。鉄板の好循環をつくる」(セルバ出版)。

  • PAGE-TOP