REPORTS

レポート

2019.09.20

理念浸透を始めてからクレームが半減。

とある飲食系企業の理念構築と浸透をサポートさせていただいて早1年半ほど。理念構築に1年あまりをかけ、この4月から浸透をサポートさせていただいております。

全店、バリューに沿った事例を月に1回取り上げ、浸透委員会の委員、私たちのような外部からのサポート企業、総勢20名あまりが投票。上位10店舗の店長が表彰され、晴れて月1回の座談会に参加。そこで自身が行っている事例を共有し、他の優秀店舗の事例を持ち帰ります。店長同士の活発な質問、悩み相談もかわされ、非常に参考になった、という感想がよく出ます。優秀店舗に選ばれると、店舗のメンバーが意外に喜んでくださり、モチベーションアップになっています。私たちはこれを記事化し、全店舗に配布していただきます。

上記を約1時間行い、残りの1時間で、ビジョン、ミッション、バリューのそれぞれを、自分なりに店舗のメンバーにどのように説明するのかを付箋に書き出して、共有します。これは理念浸透の過程が「覚える→理解する→自分の言葉で話す→実践する」(松岡1997)という4つのフェーズで行われることに着目しています。

座談会は今回で3回目。現在浸透を始めてから約5ヶ月が経過したところです。そしてついにクレームが半減したという、うれしい報告をいただけるまでになりました。理念浸透が業績に影響することは国内外、さまざまな調査で言われていることですが、その前段階としてやはり予兆があるということでしょう。このあたり、理念浸透の進捗とあわせて相関関係を解き明かし、さまざまな企業で応用できるように研究開発を進めていきたいと思います。

(深澤)

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