【住宅】ケイアイクラフト:多国籍の職人集団に共通言語を。ケイアイクラフトの採用ブランディングと理念浸透
ケイアイクラフトは、従業員の約半数が外国籍という職人集団のなかで、ビジョン・ミッションの言語化とカードを使った研修によって共通言語を育て、採用数を8名から倍増させました。むすびが2年にわたり伴走した、採用ブランディングとインナーブランディングの事例です。ここでは、その取り組みの中身と効果を紹介します。
## この事例のポイント
- 「採用できない、すぐ辞める」の根っこは採用手法ではなく組織の中にあった
- 従業員110名のうち約50名が外国籍という多国籍組織だった
- ホームページやパンフレットより先に、ブランディングの中身を言語化した
- 日英併記のカードを使った研修で、価値観を「見える化」した
- 採用数が8名から翌年13名、その翌年には倍へと伸びた
## 目次
- 課題:採用できない、すぐ辞める
- やったこと1:制作物より先に、ブランディングの中身を固める
- やったこと2:強み・ミッション・ペルソナを1枚に
- やったこと3:日英併記のカードで価値観を見える化する
- 効果:採用数が8名から倍へ
- よくある質問(FAQ)
## 課題:採用できない、すぐ辞める
設計施工の会社が抱えがちな「採用できない、すぐ辞める」という課題。その解決策は、採用の手前にありました。
ケイアイクラフトは、上場企業ケイアイスター不動産のグループ会社で、大工をはじめとする職人を自社で抱える設計施工会社です。埼玉県の本庄・熊谷に拠点を持ち、家づくりを一貫して手がけています。職人を育てる会社として全国から採用したいものの、なかなか人が採れず、入っても定着しない。この悩みが出発点でした。
さらにこの会社ならではの事情が、組織の構成でした。支援当時、従業員110名のうち約50名が外国籍の技術者でした。日本人と外国籍がほぼ半々という構成のなかで、理念の浸透や一体感の醸成が進みにくい。多様な背景を持つ人たちが同じ方向を向くには、誰にでも伝わる「共通言語」が必要でした。
> 「採れない、辞める」の根っこは、採用手法ではなく組織の中にあります。まずはご相談ください。
> https://www.musubi-inc.co.jp/musubi-contact
## やったこと1:制作物より先に、ブランディングの中身を固める
採用の戦略とフロー、そして会社全体のブランディングづくりに着手しました。
このプロジェクトで特徴的だったのは、ホームページやパンフレットといった制作物を作らなかったことです。まず「自分たちは何者で、何を大切にするのか」というブランディングの中身を固めることに集中しました。器を先に整えるのではなく、中身を言語化してから実践する。その順序を守り、成果が定着するまで2年にわたって伴走しました。こうして掲げた採用スローガンが「家づくりの進化を止めるな」です。
## やったこと2:強み・ミッション・ペルソナを1枚に
言語化した内容は、全員が毎日目にする形にしました。
社長と社員あわせて10名でワークショップを重ね、会社の強み、ミッション、そして採用したい人物像(ペルソナ)を1枚のポスターにまとめました。社内に掲示し、外国籍の社員にも伝わるよう翻訳版も並べて貼ります。多様な背景を持つ全員が、同じ言葉を毎日目にする。この積み重ねが、理念浸透の土台になりました。理念は掲げるだけでは伝わらず、日常に埋め込んで初めて根づきます。
## やったこと3:日英併記のカードで価値観を見える化する
浸透を後押ししたのが、価値観を可視化するカードを使った研修でした。
仕事で大切にしている価値観をカードで選び取り、自分の軸を組み立てる。そのうえで、会社のビジョン・ミッションと照らし合わせ、「自分はここで活躍できそうだ」「ここに貢献できそうだ」という重なりを見つけていきます。このカードは日本語と英語が併記されているため、外国籍の社員にも直感的に理解でき、ゲーム感覚で楽しく取り組めたと好評でした。言葉の壁を越えて、一人ひとりが自分と会社の重なりを実感できたことが、この研修の成果です。
## 効果:採用数が8名から倍へ
共通言語が組織に根づくと、採用の結果にも表れました。
採用ブランディングに取り組む前は年間8名だった採用が、翌年には13名へ、そしてその翌年には当初の倍にまで伸びました。多様な背景を持つ職人たちが同じ言葉で自社を語れるようになったことが、応募者に伝わる魅力へと変わっていったのです。制作物を華やかにするのではなく、組織の内側に共通言語を育てる。それが、採用という外向きの成果に直結した事例でした。
> 多国籍・多拠点の組織づくりも、共通言語の設計から始まります。むすびが伴走します。
> https://www.musubi-inc.co.jp/musubi-contact
## よくある質問(FAQ)
**Q. ケイアイクラフトはどんな会社ですか。**
A. 上場企業ケイアイスター不動産のグループ会社で、大工をはじめとする職人を自社で抱える設計施工会社です。埼玉県の本庄・熊谷に拠点を持ちます。
**Q. なぜ理念浸透が課題だったのですか。**
A. 支援当時、従業員110名のうち約50名が外国籍の技術者で、日本人と外国籍がほぼ半々の構成でした。多様な背景を持つ人たちが同じ方向を向くには、誰にでも伝わる共通言語が必要だったためです。
**Q. ホームページやパンフレットは作らなかったのですか。**
A. 作りませんでした。制作物より先に「自分たちは何者か」というブランディングの中身を固めることを優先し、それを2年かけて社内に浸透させることに集中しました。
**Q. どんな研修を行ったのですか。**
A. 日本語と英語を併記したカードで自分の価値観を選び取り、会社のビジョン・ミッションとの重なりを見つける研修です。外国籍の社員にも直感的に理解でき、楽しく取り組めたと好評でした。
**Q. 成果は数字でどう表れましたか。**
A. 採用数が年間8名から翌年13名、その翌年には当初の倍へと伸びました。共通言語が根づき、社員が同じ言葉で自社を語れるようになったことが要因です。
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